Sustainability Impact =
Innovation + Integrity

サステナビリティは、Spiberのミッションの中核をなすものです。 私たちは、社会の変革に大きなインパクトを与え得るタンパク質の新素材の開発に取り組んでいますが、真にインパクトのあるソリューションを生み出すためには、企業そのものが最高水準のインテグリティ(誠実さ)を備えている必要があると考えています。 そのため、Spiberでは、バリューチェーン全体を通じて、持続可能な調達と人権に関する高い水準の徹底と維持に努めており、また、事業運営上のフットプリントを最小限に抑える取り組みにも注力しています。

Transparent disclosures are the bedrock of our
commitments to society
社会へのコミットメントの根幹をなすものとして、透明性の高い情報開示を行います

Spiberの存在意義は、現代だけでなく未来に生きる人たちも含め、人類の持続可能なウェルビーイングに貢献することだと考えています。私たちが人や地球環境に与える影響(ポジティブなものだけでなくネガティブなものも含む)を、誠実かつ定量的で透明性のある形で開示することは、私たちの取り組みの基本であると同時に、私たちが学び、改善し、未来に提供できる意味ある変革を最大化するための原動力となります。

その第一歩として、この度、私たちのサステナビリティ戦略についてのご説明と、2022年6月までの当社でのタイや米国を含めたグローバルな活動についての開示を目的とした、最初のサステナビリティ・インパクト・レポートを発行いたしました。

そして、目標達成に向けた進捗状況を毎年アップデートしご報告するため、2023年サステナビリティ進捗リポートを発行いたしました。また、GRIスタンダード・開示項目に準拠した情報の一部をGRIインデックスとして、私たちの事業とステークホルダーの皆さまにとって重要な項目を取り上げて公開しています。

Transitioning to circularity 循環型経済への移行に貢献します

循環型経済への世界的なシフトは、一層加速させなければならない喫緊の課題です。私たちは現在、タイと米国でそれぞれサトウキビとトウモロコシを主要な原材料に使用し、Brewed Protein™素材を生産しています。一方これらのサプライチェーンでは持続可能な農業の実践に努めているものの、トウモロコシとサトウキビは最終的に食用作物であるため、農業生産に伴う資源利用や環境負荷をゼロにすることはできないと認識しています。

そのため、私たちは将来的に循環型原材料へ切り替えることを目指しています。例えば、サトウキビのバガスやトウモロコシの茎葉などの農業廃棄物に含まれるセルロースや、“Biosphere Circular”繊維でできた衣料の廃棄物を栄養分に分解し、微生物発酵によって新たなBrewed Protein素材を生産する際の培地原料として再利用することなどを考えています。

Biosphere Circular(バイオスフィア・サーキュラー):

綿、麻、レーヨンなどのセルロース系素材(グルコースに分解可能)やウール、シルク、Brewed Protein素材などのタンパク質系素材(アミノ酸に分解可能)のように、栄養素に分解したのち発酵に使用する培地原料として再利用できる素材や製品を指します。

Biosphere Circulation(バイオスフィア・サーキュレーション):

生物圏循環型の素材のみで作られた製品を収集、栄養素に分解し、発酵に使用する培地原料として新たに再利用してBrewed Proteinポリマーやその他の発酵素材を作り出す資源循環型エコシステムを指します。

Minimizing our climate impact & product footprint 気候変動への影響と環境フットプリントの最小化を目指します

気候変動は、全ての人が手を携え強固かつ迅速に対応しなければならない、差し迫る危機です。水は貴重な共有資源であり、責任を持って使用し、汚染から守られなければならず、化石燃料は再生不可能な資源であり、いずれは枯渇します。そして、農業生産のための過度な土地利用は、生物多様性へのダメージを引き起こす可能性があります。

私たちは、事業と素材生産に関するさまざまな環境フットプリントの監視と軽減に努めることと併せ、2035年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにすることを目指します。

Striving to ensure high standards of sustainable sourcing
and human rights throughout our value chain
バリューチェーン全体を通して持続可能な調達と人権に関する高い水準を維持するよう努めます

人類の持続可能なウェルビーイングに貢献するという私たちのミッションは、私たちのサプライチェーン全体が、透明性、トレーサビリティ、アカウンタビリティの最高基準の維持を保証できて、初めて実現できるものだと考えています。私たちは、 「持続可能な調達方針」 の実施を通じて、環境と人権の尊重に基づいたサプライチェーンのビジョンをサプライヤーと共有し、ともに実践できる取引先を選定していきます。

当社は、政府の作成した「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガ イドライン」や日本繊維産業連盟が作成した「繊維産業における企業行動ガイドライン」の趣旨を理解し、これらのガイドラインに沿って、以下の宣言を行い、取り組みを推進してまいります。

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